『セイコー』は創業から140年の歴史がある日本の代表的な時計メーカーです。その商品ラインナップはまさに豊富で、特にダイバーズウォッチはビジネスからカジュアルまで活躍するデザイン性、屋外のアクティビティでも信頼できるスペックを持つ腕時計として高い人気があります。
今回はそんなセイコープロスペックスから、ダイバースキューバSBDX031を紹介します。
1970年に販売されたダイバーズウォッチ『セカンドダイバー』の現代復刻モデルであるセイコープロスペックスSBDX031。セイコーダイバーズウォッチの中でも、特に歴史的価値があるセカンドダイバーが復刻するという事で、セイコーファンの間で話題にもなりました。ここからはセイコーファンの間でも一際有名なセカンドダイバー復刻モデル、セイコープロスペックスSBDX031のスペックや魅力について紹介します。
プロスペックス ダイバースキューバ 1970 Ref.SBDX031
プロスペックス ダイバースキューバ 1970 Ref.SBDX031のスペック
出典:rakuten
キャリバーNo | 8L35 |
---|---|
ムーブメント | メカニカル 自動巻き(手巻きつき) |
精度 | 日差+15秒~-10秒 |
駆動期間 | 最大巻上時約50時間持続 |
ケース材質 | 縁部ステンレススチール 胴部ステンレススチール(ダイヤシールド) 裏ぶた部ステンレススチール(ダイヤシールド) |
ガラス材質 | デュアルカーブサファイアガラス(内面無反射コーティング) |
ルミブライト | あり(針・インデックス・ベゼル) |
バンド材質 | シリコンバンド |
防水 | 200m潜水用防水 |
耐磁 | あり |
ケースサイズ | 49.7×45mm |
ケース厚 | 13mm |
その他仕様 | カレンダー(日付)機能つき 裏ぶたシリアルナンバー入り スクリューバック 逆回転防止ベゼル ねじロック式りゅうず |
セイコーは創業140年の老舗時計メーカーですが、中でも長い歴史と高い人気があるのがセイコーダイバーズでしょう。1965年に国産初のダイバーズウォッチを生み出してから、タフネスで信頼度の高い腕時計として様々な冒険家達に過酷な環境下で使われてきました。
セイコーSBDX031のベースモデルであるセカンドダイバーは、冒険家である植村直己氏が日本人で初となるエベレスト登頂をした際に使用された腕時計です。植村直己氏に愛用されていたセカンドダイバーは『植村ダイバー』とも呼ばれ、セイコーファンからは特に憧れられているモデルの一つと言えます。
現在でも人気がある植村ダイバーの復刻モデルであるSBDX031は、デザインの再現度が非常に高く、更に現代でも使いやすいように性能がスケールアップしています。
セイコープロスペックスSBDX031のケース径は45mm、ケース厚13.0mm、独特なフォルムを持つセカンドダイバーの堅牢なデザインをしっかり再現。SBDX031のバンドデザインは植村ダイバーと変わらず、強化シリコンバンドになった事でより水に強くなりました。強化シリコンバンドは装着性も良く、丸みのあるケースと併せて高いフィット感を生み出しています。
プロスペックスSBDX031のインデックスや時分秒針は当時のまま、高い視認性のある精悍な顔立ちをしたモデルです。風防はサファイアガラスが採用されており、ミネラルガラスだったセカンドダイバーより耐久性も向上しています。
ベゼルも当時のフォントなどのデザインはそのままに、両回転だったセカンドダイバーから、SBDX031は逆回転防止ベゼルに変更されています。植村ダイバーの再現度が高いセイコープロスペックスSBDX031ですが、当然ですが機械部分は大きく進化をしています。
セイコープロスペックスSBDX031のムーブメントはCal.8L35、セイコーの中でも衝撃に強く、高い精度を誇るムーブメントです。精度は日差で+15秒~-10秒、28800振動のメカニカルハイビートとなっています。ゼンマイを最大まで巻き上げた際のパワーリザーブは最大で約50時間、普段使いに便利なモデルです。
竜頭(リューズ)の位置は4時方向にあり、セカンドダイバー当時のままとなっています。ですがSBDX031の竜頭(リューズ)は、ねじロック式へと変更されているのがポイントです。防水性能も当時の150m防水から、200mの潜水用防水へと変わっており、より安心して使えるように。当時のセカンドダイバーに比べ、よりダイバーズウォッチらしい仕様へとアップグレードされています。プロスペックスSBDX031はヴィンテージの風合いを持っていますが、性能面では最新のダイバーズウォッチと遜色ありません。
また、SBDX031はセイコーの中でも歴史的なモデルの現代復刻という事もあり、2,500本という数量限定での販売です。レア度が非常に高いので、「他人と腕時計が被りたくない」という人にはまさにピッタリの腕時計といえるでしょう。
プロスペックス ダイバースキューバ 1970 Ref.SBDX031の評価・評判
セイコープロスペックスSBDX031はセカンドダイバーのデザインを忠実に再現されています。冒険家の植村直己氏が愛用していたモデルの復刻という事からも、SBDX031の信頼度・実用性は他の腕時計よりも上といえるでしょう。
セカンドダイバーがエベレスト登頂といった過酷な環境下で使われていた事もあり、SBDX031が優れた視認性・操作性を持っている事もわかります。セカンドダイバー譲りのインデックスにはしっかりとルミブライトが塗布されており、夜間や暗い場所といった条件の中でも時間を確認する事ができます。
植村ダイバーのバンドを忠実に再現したデザインの強化シリコンバンドは、高級なダイバーズウォッチに使われている事もあり、シリコンならではの使い心地の良さも魅力です。
3時方向にはデイト表示もあり、デイリーユースに必要な機能を全て兼ね備えていると言えるでしょう。SBDX031は植村ダイバーから文字盤の表記が変更されており、好みが分かれるポイントかもしれません。
ダイヤルの「WATER RESIST 150m」から「DIVER’S 200m」へ、現代ダイバーズウォッチとしての仕様変更がされています。また、セイコープロスペックスに使われている『P』と『S』を使った『X』マークがないというのも特徴です。
SBDX031に使われているムーブメントCal.8L35は、セイコープロスペックスの高級時計によく搭載されているムーブメントです。セイコーの厳しい試験を突破したとされる独自ムーブメントなので、信頼度も非常に高いといえます。
プロスペックスSBDX031はステンレスケースも丁寧に仕上げられ、デュアルカーブのサファイアガラス風防との相性も抜群。視認性を向上させるだけでなく、プロフェッショナル仕様の腕時計ながら高級感を生み出しています。
セイコープロスペックスSBDX031はそのカッコよさ、品質の高さからもビジネス・カジュアルどちらでも活躍してくれる腕時計です。
プロスペックス ダイバースキューバ 1970 Ref.SBDX031のレビュー
SBDX031はセイコープロスペックスらしいプロフェッショナル仕様のスペック、実用性を突き詰めたデザイン性など、完成度の高いモデルとなっています。ダイバーズウォッチと聞くとアウトドア向きという印象を抱くかもしれませんが、SBDX031は精悍な顔立ちをしているので、ビジネスシーンでも問題なく使える腕時計です。独特のフォルムをしたケースは個性もあり、また丁寧なポリッシュ仕上げなどにより高級感もあります。
SBDX031は随所に見せるプロ仕様の無骨さ、2,500本の限定発売による希少性など、このモデルにしかない魅力がたくさんあります。
完成度の高いSBDX031ですが、一番のネックは金額といえるでしょう。定価で450,000円+税金という、セイコーダイバーズの中でもかなり高い金額設定をされています。スイスの高級腕時計と比べれば安いものの、手が出しにくい金額なのは間違いありません。
セカンドダイバー復刻モデルという希少性の高さがあり、他人と腕時計が被りたくない人にはオススメですが、この金額面だけは注意が必要です。
まとめ
今回紹介した植村ダイバー、セカンドダイバーの復刻モデルであるプロスペックスSBDX031は、セイコーダイバーズの歴史を感じられるモデルといえます。
プロスペックスSBDX031は腕時計としての完成度も非常に高く、ヴィンテージの味わいも楽しむ事もできます。
セイコーの長い歴史の中でも、特に伝説的な位置付けにある腕時計の復刻モデルなので、自分だけの腕時計が欲しいという人はぜひチェックをしてみましょう。
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